鼻炎の季節こそ大切な発声の知識。
3月に入り、今日からまた1週間が始まりましたね。
今週も毎日カルチャーセンターや自宅でのボイトレ仕事が続きます。
先週土曜日は技術交換会でした
ヒーリング整体師の「りんちゃん」にボイトレをさせて頂きました。
りんちゃんは今、鼻や耳の調子が悪いとの事だったので
そんな時こそ「気をつけて欲しい発声のポイント」をお伝えしました。
今の時期は花粉症などのアレルギーに悩む方も多いと思うので
こちらでレッスン内容をシェアさせて頂きます。
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声というのは「空気の振動」です。
鼻が詰まっているときに
鼻に抜く発声を多用してしまうと
肺から声帯を通って送られてくる音(空気の振動)が鼻に抜けないので
その空気圧が耳へと続く「耳管」を通ろうとします。
そのせいで耳の鼓膜に圧がかかったり
鼻&喉と中耳を繋げている「耳管」を通じてバイ菌が入りやすくなったり・・
耳に悪い影響を与えます。
鼻が詰まっている時こそ
「口から空気(音の響き)を出す」
という事を意識して発声すると良いと思います。
そのためには
頬の筋肉&額関節を緩めて下顎を落とし
舌の筋肉を緩めて落とすこと(喉の奥を開けること)が
非常に重要になってきます。
この感覚を掴むためのトレーニングは
殆どの生徒さんに必要なトレーニングなので
いつも口を酸っぱくして、お伝えしています
下顎や舌を緩めて落とすってどういう状態か?というと
寒い夜に湯船につかって
「はー」っと深い溜め息をつき
その時の緩んだ頬や下顎を両手で包んで下げて
その動きに合わせて舌の筋肉も一緒に緩めて落とす。
この状態です。
小さい子どもがテレビを夢中で見ながら「ぽかーん」と口を開けている・・・
そんなイメージです(笑)
ただ、舌の力を抜きつつ喉の奥(共鳴腔)を開けるには
「舌の筋肉を自由にコントロール」できないと難しいので
そのための舌の筋トレも必要ですけどね
舌の筋トレ法も色々とあるので、またいつか書きます。
顎と舌が下に落ちると出口が広がるので
当たり前ですが、口から空気(響き)が出やすくなります。
基本的に日本人は
日本語という言語の特質のせいで
下顎や舌を緩めて落とすことが非常に苦手です
りんちゃんにも改めて
口からシッカリと響きを出す発声の大切さや
そのコツをお伝えしました。
うまく口から声(響き=空気の振動)が出ると
とても聞きやすい声になり
声を出した時に「耳がボーン」となったり
鼓膜が痛くなったりしないと喜んでくれました
りんちゃんの施術(ヒーリング整体)も
相変わらず気持ち良かったです
りんちゃん
また次回も宜しくお願いします
2015年3月2日